セロリの基礎知識
新鮮なセロリがサラダに加わるとより豪華に美味しさも広がります。このセロリはセリ目セリ科オランダミツバ属の植物で、別名でオランダミツバ、きよまさにんじん、セレリィなどとも呼ばれます。
茎の長さは約30~75cm。品種はコーネル、トールユタなどがあり、仲間である中国で改良した芹菜(キンサイ)は、広東セロリ、スープセロリとしても親しまれています。
食用としては葉、茎、根、実、全ての部分が利用でき、独特の強い香りはセロリの大きな特徴となっています。
淡色野菜で色は緑、淡緑、黄白など、品種の区分も色によるもので、大別すると黄色種、緑色種、中間種となります。
原産地はヨーロッパ、中近東と広い地域にわたっており、基本的に冷涼な高地の湿原エリアです。古代ローマ・ギリシャ時代では、単なる食用ということではなくて、整腸剤、強壮剤として利用され、香料にもなっていたようです。
食材として利用されるようになったのは随分遅くて17世紀に入ってからとなっています。日本には1800年頃のオランダ船で運ばれてきたようですが、独特な強い香りが当時の人に好まれず、普及しなかったようです。
実際に多く栽培されるようになったのは戦後になってからで、それは食生活が洋風化していったからでしょう。セロリは茎と葉を生食しますが、その他に漬物、スープ、シチュー、佃煮など幅広く利用できます。