セロリの栄養と健康効果

セロリに含まれるビタミン様物質

ビタミンUは「キャベジン」とも呼ばれているので、その名称なら聞いたことがあると思います。戦後のアメリカでキャベツから発見された成分で、それでキャベジンとも言うわけです。

 

メチルメチ オニンスルホニウムとも呼ばれます。そしてセロリにもビタミンUが含まれています。他の野菜ではパセリ、レタス、アスパラガス、ブロッコリーにも含まれています。

 

  1. ビタミン様物質(アミノ酸)であるビタミンUは、胃腸の粘膜を健康に保つのに役立ち、胃潰瘍を予防することで知られるビタミン様物質です。医薬品に近い作用があり、実際にビタミンUを含んだ胃腸薬がいろいろ販売されているのは皆さんもご存知の通りです。具体的には、胃腸の粘膜組織を作って、更に壊れた組織を修復する作用があります。
  2. そして粘膜細胞への血流を促進して胃酸の量を調節します。ビタミンU摂取後の2~3時間でもう粘膜は補強されるので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の発症を予防するのには大いに役立つのです。
  3. 肝臓の機能を高め、脂肪肝の予防や抗酸化作用もあります。ガンや動脈硬化の予防もします。また、腸壁を修復するたんぱく質の合成を促進してくれます。

 

まさにスーパーな働きをするビタミンUですが、特に胃潰瘍、十二指腸潰瘍を予防したい、ガンや動脈硬化の予防をしたいという人にはお勧めです。ポイントは水溶性のビタミン様物質なので、加熱のし過ぎに注意するということで、煮物にするなら汁ごと摂るようにしてください。酸には強いので、マヨネーズや酢と一緒に食べてもOKです。


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